次の休憩所まではたったの7km。
それなのに30分。
1分が永遠に思える・・・。
絶対無理!無理!無理!無理!無理!無理!無理!無理!無理!
どりさらは疲れてグッスリ眠っている。
パパさんはとっても心配してくれている・・・・。
でもどうしようもない。渋滞なんだから。
次の休憩所は藤野PAまで7Km-30分
その手前には上野原I.Cの出口まで5km-20分
たった10分の違いだけど出来るだけ早く!早く!はやくぅ~~(汗)
本当に妙な汗が滲んでくる。
ふと、バックミラーに写るパパさんの目気づく。
!!!わ・わ・わ・笑ってるぅ!!!!
なんてヤツだ!
きっと心の中で(ワンツーワンツー)って呟いているに違いない。
この「ワンツー」はさらさのおトイレ誘導コマンド。
想像しているのだ!そして(言っちゃいけない!言っちゃいけない)と自分を抑えつつも目がそれを語ってしまってるのだ。
伊達に10年以上も連れ添ってるわけじゃないぞ!
あんたの考えなんてみんなお見通しなんだから!!
とは言うものの、今はそれどころじゃない。
さあ!路肩走行しちゃいなさい!
上野原I.Cへ向かいなさい!!命令です!
でも・・・高速を降りたからってすぐトイレが見つかるだろうか・・・。
慎重派のパパさんは交通規則に従いながらノロノロと出口へ車を進める。
そして!そして!やっと出口。
ETCをすり抜けるとそこには光り輝く「公衆トイレ」の文字。
しかし・・・・
そこには先客。
ひとり使用中。
そして二人が順番待ち。
三人を待たなければならない。
どこまで神様は私に試練を与えるのか!!
ドアが開くと男の子が出てきた。
この三人は家族と思われる。
出てきた男の子がほっとした笑顔で「あ~ヤバかったぁ~」と呟く。
分かるよ!よぉ~く分かる。
早く私もそう言いたいのだよ!!
・・・・・・・・・。
もう少し、あと少し我慢するのよ私!!
そしてやっと最後のドアが開き、私を迎え入れてくれた。
クラクラする。
でも人間大人になるとプライドが邪魔をする。
平静を装いゆっくりした足取りで進む。
(駆け込め私!!)
こうしてどうにか密室に落ち着く事ができた。
寒かったのでコーヒーを飲みすぎた。
しかし、今はもうどうでもいい。
幸せに包まれたのだから。
・・・・でも災難はこれで終わったわけではなかった。
続く・・・・